そら君とまめ君はなかよし兄弟です。今日はお父さんとお母さんと山登りに来ました。頂上までのぼって、見晴らしの良い展望台でお母さんのつくってくれたおにぎりを食べ、林道を歩いて帰るところです。だいぶ、くだってきました。
「そら!まめ!そんなに走るんじゃない!はぐれるぞ~!」
「そうよ、熊が出るわよ~!」
キャッキャと先頭を走る二人には、お父さんとお母さんの呼び声も聞こえていません。
そのとき!
すぐ後ろでドーンドーンと大きな音がしました。崖崩れです!
「パパ!ママ!」
そら君とまめ君は、土煙の向こうにお父さんとお母さんの姿が消えるのを、息をのんで見つめていました。土砂と倒れた木がお父さんとお母さんとの間の道をふさいでしまいした。お父さんとお母さんの姿は見えません。無事かもわかりません。
「ママ…」
まめ君が涙をじんわりとにじませてそら君の手を握りました。そら君も涙ぐみましたが、すぐにぐいと顎を上げました。
「まめ、ぼくらでパパとママを助けるんだ!」
「うん!お兄ちゃん。」
でもどうしよう…高すぎて倒れた木の上に登ることは不可能なようです。
「まめ、山の下に行ってみよう!何か道具を見つけなきゃ。」
「うん、お兄ちゃん!」
二人は林道を下に向かってかけ下り始めました。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から