しばらく()くと、川に出ました。雪解(ゆきど)(みず)(なが)れる(みどり)の川の水は、二人ののどを(うるお)してくれました。二人が水を()んでいると、(こえ)がします。

 

「おーい、たすけてくれえ!」

 

みると、(わか)(おとこ)の人が一人、(たお)れて(たす)けを()んでいます。二人はかけよりました。男の人は言いました。

 

「木の伐採(ばっさい)に来たら、(あし)をくじいてしまってね。」

 

大変(たいへん)だ、リュックにお父さんの()めてくれた包帯(ほうたい)やらバンソコウがあるから、手当(てあ)てしてあげようよ。」

 

「うん、お兄ちゃん。」

 

二人がリュックを()けると、(かき)(ころが)がり出ました。

 

「坊やたち、その柿をくれないか?もう2日も食べていないんだ。」

 

そら君とまめ君は顔を見合わせました。

 

「でも僕たちも食料(しょくりょう)確保(かくほ)しておかないと…」

 

「でも、(いま)すぐ食べないとこの人()んじゃうかもよ?」

 

 

 

さて、二人はどうしたでしょう。

 

柿をあげた。

 

柿をあげなかった。