二人が林道をかけ下ってゆくと、(くさ)むらに出ました。

 

「まめ、(あぶ)ない!」

 

出てきたのはなんと、1mのありそうな大きなマムシです。

 

「お兄ちゃん!」

 

まめ君は()きそうになりました。

 

大丈夫(だいじょうぶ)だ!」

 

そら君はまめ君を助けるために、必死(ひっし)でマムシの(くび)をつかまえました。(ふと)ったマムシがバタバタ(あば)れるのを二人で()さえつけていると…向こうからおじさんがやってきました。

 

(こし)にはビンをくくりつけていて、その中に何匹(なんびき)もマムシが入っています。手には大きなペンチを持っています。

 

「あの人、マムシ()りの人だ!」

 

そら君が(さけ)ぼうとすると、まめ君の(みみ)に、ぶるぶる(ふる)えるマムシの(ちい)さな(こえ)()こえてきました。

 

「助けて!()がしてください、かんだりしないから!」

 

「マムシを見なかったか~?」

 

おじさんはどんどん(ちか)づいてきます。

 

「まめ、あの人にマムシを(わた)して、ペンチで(きば)をぬいてマムシ(さけ)にしてもらおう。マムシは人間(にんげん)みんなにとって危険(きけん)なんだ。(ころ)さないと。」

 

「でも、殺すなんて、マムシがかわいそうだよ…」

 

 

 

さあ、二人はどうしたと思いますか?

 

マムシをおじさんにあげた。

 

マムシを逃がしてあげた。