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二人は大声(おおごえ)をあげて(きつね)突進(とっしん)し、狐を追い払いました。ウサギは目に涙をためて、お礼をいいました。

 

「ありがとう、坊ちゃんがた。助けてくれてありがとう。お礼にうちの(いえ)に来てください。ささやかなものしかありませんが、接待(せったい)をさせていただきます。」

 

まめ君がそら君のそでを引っ張(ひっぱ)り、いっしょに草むらのトンネルをくぐり、(かん)(ぼく)(あな)を通り抜け、木の(うろ)の下に()ったウサギの家に()くと、そこには6(ぴき)(あか)ちゃんウサギがいました。

 

子供(こども)がいるよ。(たす)けてよかったね。」

 

まめ君は言いました。そら君もうなずきました。ウサギは二人においしい木の()をごちそうしてくれました。お母さんの(つく)ってくれたサラダのようで、なかなか、おいしいものでした。

 

最近(さいきん)子供が皮膚病(ひふびょう)にかかって…虹色のドングリがあれば、助けられるんですけどねえ。」

 

ウサギは言いました。そら君とまめ君は(かお)見合(みあ)わせました。そして、うなずきあいました。

 

「虹色のドングリなら、僕ら、持ってる。あげるよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

ウサギは目に涙をにじませて、ドングリを受け取りました。二人が自分(じぶん)たちの身の上を話すと、

 

「そうですか…お父さんとお母さん、助けられるよう(いの)ってます。ドングリのお礼に、これをあげましょう。」

 

うさぎは、たくさん芽のついた(ふし)くれだった(かた)い木の(えだ)を、二人にくれました。

 

「何かの(やく)()ちますよう。」

 

二人はウサギに()()って(わか)れました。

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