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「熊さん」
まめ君は恐る恐る熊に声をかけました。
「僕たちにその柿の実をくれませんか?おなかがすいているんです。」
熊は、ゆっくりとふりむいてこっちを見ました。やさしい目でした。
「ごめんね、ぼうやたち。私には病気の子供がいるの。柿の実をたくさん食べないと生きていけないのよ。」
優しいまめ君はうつむきました。熊のこと僕たちの命…どちらが重いだろうか。まめ君はそんなことを考えてしまうのです。
「仕方ないか…僕たちも命がけなんだ…」
そら君はさっきもらった木の枝をそろそろと持ち上げ、戦おうとしました。その時です、熊が叫びました。
「その木!その木の芽、私にくれない?子供の病気に一番効く薬なの!」
「え?」
そら君とまめ君はびっくりしました。
「その木の枝をくれたら、柿の実はあげるわ。」
「やったー!」
まめ君が叫びました。
「ありがとうね、坊やたち。」
熊は木の枝をくわえて去りました。二人は柿の実をお腹いっぱい食べ、まめ君のリュックに入るだけの3つの柿の実を持って再び歩き出しました。
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