ズシーン、ドシーン!すごい音がして工場の屋根に穴があき、ものすごく大きなロボットが出てきました。ウィーン…コックピットが開くと、おじさんがそら君とまめ君をかかえて操縦席に乗せてくれました。
「行っておいで!」
工場の人たちが手をふります。
「ありがとうございました!」
そら君とまめ君は手をふって、ズシーン、ドシーン、木をなぎたおし、川をせき止め、山の形さえ変えながら、お父さんとお母さんのもとへ向かいました、高い位置から見る景色は圧巻です。操縦するそら君は大興奮、見守るまめ君は、木がちょっとかわいそうだと思いました。
「あ、パパ、ママ!」
「たすけてくれえ!」
がけ崩れのすきまで、とじこめられていたお父さんとお母さんが手をふっています。もう別れてから半日たっています。ふたりとも、がけにはさまれてだっしゅつできず、つかれているようすでした。
「パパ、ママ!」
そら君はロボットの手をのばして、お父さんとお母さんをすくいあげました。
「そら!まめ!」
お父さんはびっくり仰天、感心して言いました。
「ありがとう、二人とも。成長したなあ…。」
お母さんは涙ぐんでいます。
「二人とも、ありがとう…」
4人は抱き合って泣き、ロボットでお父さんの車のところまで帰りました。
その晩、お母さんはそら君とまめ君の好きな特大ピザを焼いてくれました。まめ君が言いました。
「お兄ちゃん、あとで、木をたおしちゃったところにドングリをまいておこうよ。また木が生えてくるように。」
「そうだね、まめはやさしいなあ。」
お父さんとお母さんも微笑みました。
一家は幸せに、眠りにつきました。
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